レアモデル、キャディのラジエター交換をご紹介
今回は珍しいモデル、キャディがラジエターからのLLC(冷却水)漏れでご入庫しましたのでご紹介します。
ご入庫の経緯といたしましては走行中にLLCの量不足の警告灯が点灯。LLCが減っていた為、安全をとってレッカー入庫して頂きました。
CADDY(キャディ)とは
日本ではメーカーからの正規輸入されていないモデルの為、見かける機会は少ないですが欧州ではメジャーな車種で人気があり商用車またはLAV(レジャーアクティビティビークル)として展開されています。2020年からのフルモデルチェンジされたキャディには※キャンパーモデルの設定もあり、CADDY CALIFORNIA(キャディ カリフォルニア)というシリーズも存在しています。車内には大人2にとは就寝可能なベッドキットや専用設計の折り畳みテーブルとチェア、引き出し型のミニキッチンセット(オプション)が装備されており、LAVとしての色を強めてきています。そんなキャディの初代は1980年に誕生。今回ご入庫頂いたのは3代目になります。ルノーカングーなどが競合車種になります。
※厳密には3代目モデルからキャンパー仕様がありますが、VWが誇る純正キャンピングカー「カリフォルニア」と冠したモデルは2020年モデルからとなります。
ラジエターからのLLC漏れ
早速リフトアップし点検の為、アンダーパネルを外すと漏れたLLCが付着しています。確認するとラジエターから漏れていました。
ラジエター交換
ラジエターの交換の為にエンジン周りの部品を色々と外していきます。電動ファンユニットなどを外しラジエターを上に引き抜くように車両から外します。
ラジエターコア部分から漏れ
外したラジエターを点検すると赤〇で囲っているコア部分から漏れていました。
新旧のラジエター
新品ラジエター及び外したその他部品も取り付けLLCを充填。LLC漏れテストを実施し問題ない為、修理完了となります。
いかがでしたでしょうか。
今回はLLC量不足の警告灯が点灯してすぐにご連絡頂きましたので主原因のラジエター交換のみになりましたが、LLCが漏れたまま走行を続けると量不足によるエンジンオーバーヒートでその他部品やエンジン本体にもダメージを受ける場合があります。
その為、走行中に警告灯などが点灯した場合、速やかに安全な場所に停めて頂く事を推奨します。
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モリタニ