DSGオイル交換をご紹介
今回はT6 カリフォルニアのDSGオイル交換でご入庫いただきましたのでご紹介します。
DSGとは
DSGとはダイレクトシフトギヤボックスの略で通常のトルクコンバーター式ATとは違い、MTを二枚のクラッチを使い変速を自動化したものです。6速ミッションの場合、奇数側と偶数側にそれぞれのクラッチを割り当て変速の際クラッチを切り替える事によりクラッチの切れ目のないシームレスなシフトチェンジを可能にしたものです。このDSGのメリットはパワーの伝達効率が良い、燃費向上、ドライブフィールが良いなどがあります。
DSGオイルについて
DSGには2種類あり湿式DSGと乾式DSGがあります。違いの説明は割愛しますが言葉通りコンポーネントの湿式と乾式の違いです。
TシリーズではT5後期から湿式DSGが採用されており湿式DSGは多量のDSGオイルが使用されています。交換量で約7L。ちなみに乾式でもオイルは使っていますが湿式に比べれば少量です。
DSGオイル交換
アンダーパネルを外しDSGミッションのドレンホールからオイルを抜きます。今回はDSGオイルフィルターも交換です。
すいません!!排出したオイルとフィルターの写真が撮れてませんでした…
排出したオイルもフィルターも注視すべき汚れはなく綺麗なほうでした。「綺麗なら交換しなくていいんじゃないの?」と思われるかもしれませんがDSGオイルはエンジンオイルと違ってレベルゲージもないので簡単な目視点検が出来ません。オイルも当然劣化しますし定期的に交換する事でDSGミッションの保守点検になるとお考えください。ちなみにメーカーの推奨交換距離は約6万キロ毎となってます。もちろん6万キロ以内での交換でも問題ありません。
これがDSGフィルターです。フィルターはDSGミッションの上についてますのでエンジンルームからの作業です。
赤丸のカートリッジがオイルフィルターです。T6は交換するのにちょっとアクセスしずらいです。
新しいDSGオイルを注入します。専用の特殊工具を使い排出箇所と同じドレンホールから注入します。写真は注入ホースで入れているところです。適正量を入れた後オイル量の確認ですがこれもまた専用のテスターでエンジンアイドリングにてDSGオイル温度を確認しながら最適量に調整します。
オイル量の確認を終えた後、試運転とテスターにてDSGミッションに不具合がないか確認してからの作業終了となります。
いかがでしたでしょうか。DSGオイル交換は専用工具、専用テスターが必要な為、これらがないと出来ません。VWのメンテナンスはVW(ヴァナゴン)専門店のGAKUYAにお任せください。
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モリタニ