作業依頼の多いEGRユニット交換手順を紹介!
今回は久々のメンテナンスブログです。
先日チェックエンジン警告灯でご入庫頂いたT5カリフォルニアTDI。
専用テスターを車両に接続し診断すると「EGRバルブ故障」のフォルト(故障)コードが入力されていました。
EGEの不良には主に下記の原因があります。
- カーボンの堆積によるEGRバルブの作動不良
- EGRバルブの電気系トラブル
こうなるとEGRユニット交換が必要になってしまいます…
実際のEGRの交換の様子
EGRの交換の様子をご紹介する前に!なかなか聞きなれないパーツ名だなぁという方も多いはず。
そもそもEGRとはどういったパーツなのかご説明させて頂きます。
EGRとは
Exhaust Gas Recirculation(エキゾーストガスリサキュレーション)の略です。エンジンの排気ガス再循環装置の事で詳しい説明は割愛しますが、排気ガスの一部をエンジンに再循環させ最高燃焼温度を下げて主に排気ガスのNOx(窒素酸化物)を低減させる排気ガスにおける環境負荷低減及び燃費抑制装置です。ですのでこれらのコンポーネントに不具合があるとエンジンの本来の性能が発揮出来ない為、エンジン警告灯が点灯します。
今回フォルトコードから診断を進めた結果、EGRユニット本体の不具合との判断になった為に、EGRユニットアッセンブリー交換となりました。
ボンネットを開けてエンジンルームを覗くと…
赤く丸で囲った部分、これがEGRユニットです!
エンジンオイルクーラーユニットも兼ねています。
では交換していきましょう。
EGRユニット交換にたどり着くためには、ラジエーターキャリアを手前に出し作業スペースを確保するために、バンパーやヘッドライトなども分解する必要があります。
EGRユニットにはLLC(冷却水)ホースも接続されているのでLLCは排出。
エンジンオイルも排出です。
さらに作業を進めてようやく外れました。狭い個所ですがもう車両には付いておりません。
新品と並べた写真。
オイルクーラーユニットも付いているので大きいです。黒い筒みたいなのはエンジンオイルフィルターです。
新品のEGRユニットを取り付け全て元通り組み付けていきます。もちろん問題なくエンジン始動出来ましたよ(笑)
その後、試運転して各部チェック。フォルトコードも入力ない事を確認して作業終了です。
今後定期的にメンテナンスブログで掘り下げた内容を載せていきたいと思いますのでご一読ください〜
では今回はこの辺にて。
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モリタニ