VW Historyトランスポーターモデルを中心に、フォルクスワーゲン車の歴史を紹介しています。

T7(Transpoter T7)

T7とは

2021年6月10日にワールドプレミアされた第7世代となるVWのトランスポーターのこと。実際の登場は2022年になるであろうT7、今回はフルモデルチェンジとなる。MQBと呼ばれるプラットフォームを採用し、運転支援システムも拡張予定で車両寸法もひと回り大きくなっているのが特徴。一説には第3世代であるT3のデザインをモチーフにしているというがコレいかに。発売時期は価格等はまだ未発表なので詳細を得た時点でここにも掲載していきたいと思います。

MQBプラットフォームとは?

MQBとはドイツ語でモジュールキットを意味する「Modulare Quer Baukasten」の頭文字をとったもので、英語で表現すると「Modular Transverse Matrix(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」となる。従来、プラットフォームはセグメントごとに開発・生産されてきたが、MQBはセグメントの枠を超えて共通部品を増やし、生産コストと車両価格の抑制、主要技術の共有、そして最高水準の強度の確保を実現させることを目的に開発された。複数セグメントに投入する車種を一括企画し、先行開発の段階で車両システム全体をエンジンやシャシー、ボディ、電子制御などの部分ごとに細分化し、各部分の設計の共通要素と変動要素を定義し、各設計要素の組み合わせ方も定義することで、多様な車種を少ない開発工数で作ることを可能にするものである。MQBの特徴のひとつとして、前輪からアクセルペダルの間隔が固定されている以外その他の全ての寸法を自由に変えられることが挙げられる。「モジュラー ガソリン エンジン システム(MOB)」「モジュラー ディーゼル エンジン システム(MDB)」の2種類に大別されるが、すべてのエンジンは車体サイズが変わっていても同じ位置に搭載され、天然ガス・ハイブリッド・EVにいたるまで、それらのユニットを内燃エンジンと同じ位置に搭載することも可能となっている。この戦略によってエンジンやギアボックスのバリエーションが約90 %削減可能となる。(Wikipediaより抜粋)

T7変更点:エクステリア

T6.1で採用されたフロントグリル開口が廃止され意外とシンプルなマスクへ変更。テーレンズもしばらく採用されなかった横型デザインとなっている。フロントガラスの傾斜は緩くなり空力抵抗もアップしているという。まだ見慣れていないせいか少し違和感も感じるが、いかがでしょうか。前述したようにT3をモチーフとしているようだが、それはフロントガラスサイドにフィックスの三角型のウインドウ
を取り付けただからでしょうか。直線的なデザインながらふっくらとしている感じもクォーターパネル上のサイドガラスとピラーは特徴的なデザインになっている。

パノラマサンルーフ

『屋根は天国になります』というキャッチフレーズで紹介されているのがパノラマガラスサンルーフ。オプションにて設定可能になっている。フロント上部にはサンルーフも別でオプション設定可能。

パワートレイン

採用されるエンジンは下記の予定。
■1.5TSI/136馬力x7速DSG ガソリンエンジン
■2.0TSI/204馬力x7速DSG ガソリンエンジン
■1.5TSIx85kw電気モーター/218馬力x6速DSG eハイブリッド
気になる2.0TDIのディーゼルエンジンは2022年に導入予定という情報。

車両サイズ

■全長:ショート4973mm/ロング5173mm(T6.1参考:約4900mm/5300mm)
■全幅:1941mm(T6.1参考:約1900mm)
■全高:1903mm(T6.1参考:約1960~1990mm)
■ホイールベース:3124mm(T6.1参考:3000mm)

車高が低くなった分空力抵抗値がさがり燃費向上にもつながっているようですが、全幅の1900mm超えは少々都会では乗りづらいのかもしれない。現情報ではT6までショートとロングでは40cmの違いだったがT7では20cmの違いになるのだという。

レベル2の半自動運転

VWの『IQ:ドライブトラベルアシスト』が追加、ACCとレーンキープアシストと組み合わされてレベル2の半自動運転が可能になっている模様。その他多数の支援システムが用意されている。

T7変更点:インテリア/ダッシュボード

メーターパネルには10.25インチのデジタルコックピット、ダッシュボード中央には10インチのタッチスクリーンを搭載、現行通りアップルカープレイやアンドロイドオートの接続が可能になっている。パーキングブレーキは従来の手動式から、電気式に変更されダッシュボードにスイッチが取り付けられた。オプション設定で変わるだろうがLED照明も装備されているよう。

T7変更点:インテリア/シートアレンジ

T6.1まで採用されていた3列目の一体型ベンチシートは廃止され個別のシートが3つ並ぶように配置。セカンドシートとともにかなり自由なアレンジが楽しめるよう。3列目のセンターを外して自転車等も積載可能だという。今までシートレールの前方まで持ってこないと外れなかった各シートも簡単な操作でどこでも脱着できるようになっているとか。これはGOODです。

出展(YOUTUBE:AutoYa INTERIOR)

【重要】カリフォルニアシリーズと商用車バンはT6.1で継続販売します

採用されたMQBモジュールの重量制限の関係上、カリフォルニアシリーズと商用車に関しては数年程度T6.1にて継続されるよう。実際にT7にてカリフォルニアとなるとどのような構成になるのか、全高の関係上はたして使い勝手が良いのか等々不安がありましたので(デザイン含め)なんだか安心したようなしないような。カリフォルニアシリーズや商用車を検討されている方、今のうちにオーダーしてくださいませ。

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