独フォルクスワーゲン社が先日、新世代EV『ID.Buzz』を3月9日にワールドプレミアすると発表しました。ID.Buzzは新世代EVの『ID.』シリーズ第四弾となるミニバン。現在のところ乗用タイプの ID. Buzzと商用車バンとなる Buzz Cargoを発表/発売する予定。フォルクスワーゲン商用車は現在、ID.Buzzの最終段階を迎え、Buzzのプロトタイプテストを行っており、欧州を周遊、バルセロナ、パリ、ロンドン、アムステルダム、コペンハーゲン、ハンブルグ、ハノーバー間で日常的な条件下での最終テスト走行を行っていると発表している。
デザインは初代ワーゲンバス『T1』をモチーフ
担当デザイナーは2017年に発表したコンセプトカーのスタイリングを厳格に引き継ぎ、また初代ワーゲンバス(ドイツではBulliの愛称)T1の要素も引き継いだようですが、まだカモフラージュされているのでどんなスタイルなのか全貌は分からない。個人的にはツートンカラーでオプションてんこ盛りなら化粧映えするとは思っているが、車体デザインを上下に分割したり、V字型の顔面を見ると市販型でも、その要素はしっかりと引き継がれているのかも。
プラットフォームはVWグループ次世代EV用に開発されたModular Electric Drive Kit (MEB)を採用した新モデルライン。82kWh(実質77kWh)の高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターからは150kwを出力、空冷バス時代同様、後部に配置され後輪駆動となるそう。最高速度は電子制御により145km/hにリミットされており、航続距離の正式な数値はまだ出ていない。トルクは停止状態から最大310Nmを発生させるという。また、バッテリーはフロア床面下(サンドイッチ構造)に配置することで低重心を実現し、乗り心地やハンドリング性能にも貢献しており、この設計のおかげで最小回転半径は5.5mになるという。
ボディサイズ等は?(カッコ内はT6.1ショートと比較)
・全長:4712mm(マイナス17.8cm)
・全幅:1985mm(プラス8.5cm)
・全高:1938mm(マイナス5.2cm)
・ホイールベース:2988mm(マイナス1.2cm)
※T6.1カリフォルニアシリーズと比較
・パワーユニット:電気モーター
・最高出力:150kw
・最大トルク:310Nm
・バッテリー容量:82kWh
・駆動方式:RWD(RR)
・最高速度:145km/h
生産開始はいつ?販売時期は?
ID.Buzzの生産開始は2022年前半、欧州では今秋ごろに発売予定。長らくTシリーズを輸入販売していないアメリカ市場でもID.Buzzは発売される計画だそうです。日本市場への導入については未発表となっている。
んで、GAKUYAでは輸入すんの?
たくさんのお客さまからこのようなご質問を頂くのですが、現時点では輸入する予定はありません。面白そうなので話題づくりとしては実は1台くらい輸入しようかと思っていますが笑、オーダー受け付け自体は今のところ予定がありません。というのは、現在までたくさんのTシリーズを輸入してきましたが、GAKUYAの最大のウリはアフターフォロー。しかしながら完全EVになるとフォローできないかもしれないのです。今まではエンジンがあったのでハードな面でメンテナンス出来ましたが、EV車になるとソフトウェアとなり、パソコンのようにデータのインストールやアップデートというメンテナンスになりそうです。このような際に必要なデータを一般公開またはGAKUYAのようなショップに対し提供しないであろうという推測からアフターフォローが厳しくなる恐れがあるため、現在のところ輸入を計画しておりません。充電器の形状やボルト数の問題もありますしね。。とはいえ、輸入はでき、ナンバー登録もしようと思えば出来ると思いますので問題が発生した際に、一緒に考え、一緒に闘って頂ける方はどしどしご要望ください笑。GAKUYAも今後、ソフト面でもフォローできるか勉強してまいります。
(出典:Volkswagen Nutzfahrzeuge)
(出典:carwow)