お店の規模もそこから見える景色も夢も壮大な『PEACE VAN』
まだまだ続くショップ訪問、お次はシアトル最大のヴァナゴンショップ『PEACE VAN』。
到着後からヴァナゴン2台を借りているあのお店だ。前述もしたがお店の規模としてはかなり大きい。フロントのAdamが出迎えてくれて例のごとく社内ツアーへ。
ピースバンは細かなパーツ置き場とリフトが4台設置された大きめのファクトリーとペイントファクトリー、USEDパーツ倉庫にボディカスタムのファクトリーと、別々には配置されているが相当大きな敷地だ。サンルイスオビスポのGOWESTY社もかなり広い印象だったが確実にPEACE VANのほうが大きい。総面積で言えばサッカーコートの一回り大きいくらいはあるのではないかと思う。
空冷のレイトバスも少々扱っているようだがT2~T4までおそらく100台以上はあったと思う。入れ替わりはかなり激しいそうだ。
アメリカ全土にはまだヴァナゴンが10万台いるといわれているがシアトルでこれならふむふむ納得できる。外にあるストックヤードで一台のヴァナゴンを紹介してくれた。
どうやら2度盗まれたようで見た目がボロボロなのはそのせいのようだ。実はシアトルではヴァナゴンの車両盗難が多いらしく警戒が必要だという。世界的に価値が上がっているのが理由かもしれないとも。その後カスタム用のファクトリーへ行ってみると、そこにはメルセデスのVクラスが置かれていた。
内装は全部はがされルーフを大きめの長方形にぶった切っているではないか。そばにはREIMOの文字が書かれたルーフが。そうアメリカではVクラスのキャンパービルドが多くなってきているのである。この車両もこれからポップアップルーフを装着してキャンパーに生まれ変わるというのだ。前述もしたがヴァナゴンなどはほとんど個人売買が主流だが、実はT4後期モデルの途中からアメリカには輸入がされていない。しかも規制により並行輸入も許されていないので、GAKUYAのようにVW T6という現行モデルをドイツや英国から輸入できないのである。なので奇しくも正規輸入されているメルセデスをビルドということになっているらしいが、最終的にはビジネスしなくてはならないので仕方がない。この理由は全世界共通だろう。訪ねたのはCLOSE時間17時のちょっと前。
我々がミーティングしていると、仕事を終えて自分の愛車を手なおしする人、愛車を洗車する人、談笑して乾杯するもの、そしてフリスビーをするもの。
濃い群青色の最高の空の下、なんともアメリカらしい風景がそこには広がっていたのだった。そのほか内緒の技術の話もしてショップをあとにさせてもらった。
アメリカ北西の肌寒さが残るシアトルに店を構えるPEACE VAN社を訪ねてみると、地域のヴァナゴン乗りを支えながら新しい挑戦をし、ヴァナゴンレンタルを通じシアトルの大自然を楽しませてくれるでっかいパッションを持った素敵なビッグショップだったのである。(参考:https://www.peacevansseattle.com/)
Vol.5へつづく・・・